デスクワークで長時間イスに座り続けたり、パソコンに向かって事務作業を続けると、腰痛や肩こりの原因となってしまいます。
同じ姿勢が続く事で、筋肉が固くなっていき、筋肉の中にブラジキニンと呼ばれる物質が出てくるので、ブラジキニンは痛みを発生するため、腰痛や肩こりといった症状となって身体的に出てしまいます。
何の処置もせず放置していると、筋肉が拘縮してしまいますので、関節の可動域が狭くなっていきます。
筋肉の拘縮が続くと、何かの原因で腱が切れてしまったり、損傷を受けてしまい、ひどくなればギックリ腰になる事もありますので、症状を引き起こす前には治療しておきたいところです。
では、デスクワークが原因で腰痛を引き起こさないようにするにはどうすれば良いのか?につきましては、デスクワーク続きで姿勢が悪化し腰痛に!根本的な解決はどうすれば良いの?の方で詳しく解説をしていますので、そちらを参考にして頂きたいのですが、今回は男性と女性で気をつけたいポイントだったり、症状の違いについて、まとめていきたいと思います。
デスクワークが原因で腰痛になるのに男性と女性での違いは?
それでは、具体的な男性と女性での違いについてですが「筋肉量の差」が一番違うというのが大きな差です。
筋肉量が少ない女性の方が、筋肉を同じように使っても疲労が出るのが早いため、腰痛や肩こりといった症状になりやすいという事は考えられます。
そして、もう一つ女性独特の出産に伴う腰痛をお起こしやすいものとして、産後に骨盤矯正をしていなかったり、脚を組む事が多い女性は、腰痛を発症しやすいです。
この画像のように右足を上に組んでいる場合、骨盤はどのようになっているのか?を見てみると、実は左に偏っていくため、右は上がっており、左右で上下にズレているような状態になります。
さらに、右足を上に上げた状態の場合、骨盤は後方へ回転したような状態になり、円背と呼ばれるネコ背のように丸まった背中の状態で背骨も歪んでくるため、骨盤と背骨が歪み始めるので腰痛を起こしやすくなります。
また、頭が肩よりも前に出ている状態が長時間続くため、血流が悪くなり頭を支える首も凝り始めてきますので、肩こりの症状も出てくる事が考えられます。
デスクワークが原因で腰痛を引き起こさないために出来る対策は?
デスクワークをしていて、脚を組まないように姿勢を正してもらう事は当然の事ですが、その他にも腰痛や肩こりを引き起こさないために出来る対策法をいくつかご紹介したいと思います。
まず、1つ目ですが「座椅子に深く腰掛ける」という事です。
座椅子に深く腰掛けると、骨盤を立てるような形になりますので、猫背になりませんので、身体への負担は和らいでいきます。
また、内蔵を圧迫しないため、身体への負担が少なくなるメリットもありますので、試してみてください。
そして2つ目ですが「腸腰筋を鍛える」という事です。
腸腰筋は、別名深腹筋と呼ばれる筋肉で、腸やお腹周りにあるインナーマッスルの総称の事を言います。
腸腰筋が衰え、固くなってくると、
- 身体の姿勢が悪くなってくる。
- お尻が垂れてきて、プロポーションが悪くなる。
- 下腹が出てくる。
- 腰痛になりやすい。
- つまづきやすくなる。
といった症状が出やすくなってきますので、ストレッチを日頃から取り入れて鍛える事をオススメします。
腸腰筋を鍛えるストレッチをご紹介
それでは、腸腰筋を鍛えるストレッチをいくつかご紹介したいと思います。
1 仰向けに寝た状態からの脚上げ(レッグレイズ)
やり方はとても簡単です。仰向けになった状態で寝てもらい、そこから両足を上げたり、下げたりします。
セット回数は10回を2~3セット行うようにしてください。
2 仰向けに寝た状態からの脚漕ぎ(バイシクル)
レッグレイズと同じで仰向けに寝た状態から、脚を上げるまでは同じですが、そこから自転車を漕ぐように右と左を交互に胸の前に足を引き寄せます。
セット回数は10回を2~3セット行うようにしてください。
3 脚を深く曲げた状態で膝をつかない(ランジ)
しゃがんだ状態で膝をつかないで曲げたままの状態をキープします。
セット回数は10回を2~3セット行うようにしてください。
どれも自宅で出来るストレッチですし、時間も5分程度です済みますので、デスクワークを主体とするお仕事の方、パソコンをずっと使う事務作業の方は、是非とも意識的にストレッチを取り入れるようにしてください。